留学先の国の特徴や留学情報をご紹介。
国ごとの違いを明確に知り、自分にあった留学先を見つけましょう。

このページは2024年に調査した内容を掲載しています。

首都:ウランバートル
位置:ユーラシア大陸西部に位置し、北はロシア、南は中国(大部分は内モンゴル自治区)と国境を接している内陸国です。
面積:156万4,100平方キロメートル
人口:345万人(2022年)
公用語:モンゴル語
通貨:トグログ(MNT)
気候:モンゴルは高地で気圧が低く、非常に乾燥しています。体調を崩さないように水分補給をこまめにする、などといった工夫をする必要があります。また、近年大気汚染が深刻化しているため、特に冬はPM2.5対応マスクなどを利用することが推奨されます。
首都ウランバートルの気温は7月に一番高くなりますが、それでも平均気温が20℃弱と日本に比べてかなり低くなります。12月と1月の平均気温は-20℃ほどと非常に低くなります。また1日の寒暖差が大きい点も注意が必要です。
(出典)外務省、モンゴル国基礎データ、安全対策基礎データ
(出典)気象庁、地点別平年値データ・グラフ
(出典)国立環境研究所、モンゴルの草原と人々の生活を守るために

2023~2024年現在、モンゴル国内の大学は64校で、そのうち総合大学が33校、中小規模大学が31校となっています。64校の大学の内訳は国立大学が16校、私立大学が45校、その他の高等専門学校等の教育機関が3校となっているほか、全体のうち、59校が首都ウランバートルにあり、地方の大学は5校のみと、高等教育機関はウランバートルに集中しています。

一般的な留学生の学費

モンゴル国立大学(国立大学例)
モンゴル語準備コース:6,840,000トグログ/年
学部年間学費:7,035,000トグログ
学生寮(1人部屋):310,000トグログ/月

ノム・エヘ語学学校(語学学校例)
2,000米ドル/年
6~8米ドル/コマ

ウランバートルの街並み

【住居】
モンゴル国立大学であれば1部屋につき1か月310,000トグログ(約1.4万円程度)の学生寮を提供しています。2024年時点のウランバートル都心部のアパート(ベッドルーム1つ)の1か月の平均家賃は1,700,000トグログ(約7.5万円)ですから、大学寮の家賃は破格であり、まずは希望する大学が寮を運営しているかを確認しましょう。

【光熱費】
ウランバートルの85m2のアパートにおける電気代、冷暖房費、水道、ごみ処理費用を合計した1か月の基礎費用の平均は280,000トグログです。

【食事】
以前は日本に比べてかなり物価が安かったものの、2020年以降かなりのインフレ傾向にあり、現在は日本との差がかなり縮まっています。例えば1.5Lのボトルの水が1本2,100トグログ、牛乳1Lが4,400トグログ、卵12個入りパックが6,700トグログ、食パン500g(約1斤)が2,700トグログといった相場感です。レストランでの食事は、15,000トグログ~、カプチーノは8,000トグログ、ミネラルウォーター300mlが16,000トグログとなっています。

【交通】
首都ウランバートルは公共交通機関が充実しており、バスやタクシーなどを使って市内を移動できます。
バスは6時から22時まで運行しているものの、路線がモンゴル語のみでしか表示されていない点に注意が必要です。料金は市内一律で1回500トグログ、支払いにはU-moneyと呼ばれるプリペイドカードを使用します。学生は、毎月初日に割引価格で購入できます。U-moneyは、バス内のカードリーダーにかざすことで料金が引かれ、カード残高は商店やキオスクでチャージできます。
タクシーに関しては、正式な認可を受けたタクシーのほかに、無認可で運行されるいわゆる「白タク」が多数存在します。白タクは、走行距離をメーターで正しく測定しないことが多く、また運転手による暴力事件も発生しています。そのため、できるだけ認可を受けたタクシー会社を手配しましょう。配車アプリを経由して利用することで、不正をすることが難しくなりますので、アプリの利用も推奨されます。なお、どちらの種類のタクシーも運転手がモンゴル語しか話せないことがあるため、コミュニケーションに不安がある場合は、目的地が分かる地図やスマートフォンの地図アプリを提示できるようにしておくと良いでしょう。料金の目安は1kmあたり2,000トグログです。

【治安】
市場(ザハ)やデパート、レストラン、バス車内、路上などの不特定多数がいる市内だけでなく、観光客がゲル(遊牧民の移動式住居)の宿泊体験をできるツーリストキャンプでも、スリや置き引きなどの盗難被害が発生しています。そのため、できる限りバスの利用を避ける、貴重品は内ポケットなどに入れる、夜間の外出を避ける、正規のタクシー会社を利用する、単身でゲルに宿泊しないなどの自衛策を講じるようにしてください。

【衛生事情】
日本と比べて衛生事情は良くないため、こまめな手洗いはもちろんのこと、生もの(水道水、氷、殺菌処理されていない乳製品など)や十分加熱されていない食事は避けるようにしてください。またA型肝炎、B型肝炎が多く発生しているので、これらを含めたワクチンを渡航前に接種することが推奨されています。地方では、イヌが狂犬病に罹患している可能性があり注意が必要です。
医療水準、入手できる医薬品など医療環境も日本とは大きく異なるため、交通事故や、病気になった際に、日本のような治療が受けられる医療機関はないと考えた方がいいでしょう。航空機で国外へ搬送する以外に方法がないという事態になることもありえるので、その場合は高額の医療費・移送費を負担する可能性があるため、万一に備え、緊急搬送を含む十分な補償内容の海外旅行保険に加入することが強く推奨されます。

30日を超える長期滞在の場合はビザを申請して取得する必要がありますが、留学専用のビザは存在せず、「長期滞在用査証」を申請することになります。
ビザを取得する際は、事前に留学先教育機関に適切なビザ許可を取得してもらいましょう。すると、留学先教育機関が4桁のコードを発行してくれるため、それを大使館に知らせます。その後、大使館より許可が届いたら、関連書類を揃えて申請します。

また長期滞在の場合、上記のビザ申請に加えて以下の外国人登録を行う必要があります。
①入国後1週間以内に外国人国籍庁(日本の出入国在留管理庁に該当する行政機関)宛てに外国人登録を行う
②帰国時、登録抹消手続きを行う
入国時・出国時にこれらの手続きを忘れずに行う必要があります。忘れたり、手続きをしないでいるとモンゴルから出国できないといったトラブルに発展したり、罰金が発生する可能性もあるので十分注意してください。

独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)は、
文部科学省が所管する団体です。
学生支援を先導する中核機関として、「奨学金事業」
「留学生支援事業」および
「学生生活支援事業」を
総合的に実施し、
次世代の社会を担う豊かな
人間性を備えた創造的な人材を育成すると
ともに、
国際理解・交流の促進を図ることを目指しています。